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このエントリーを含むはてなブックマーク 2007.06.24    ビリーズブートキャンプ物語2日目

ブートキャンプは本国USAでは、TaeBoと呼ばれているらしい。

ビリーは、「Total Awareness Excellence Body Obedience(意識改革による肉体改造)の略だ」

と、言っていたが、単にテコンドーとボクシングの頭文字を繋げただけらしい。

めっちゃ安直。と、思ったが、

このトレーニング法を1982年から始めたということを聞いて、かなりびびった。

このオッサン、25年もこんなことしてたのかっ。

さすが最強の51歳。



「あの頃は良かったなぁ。バブルはもう来んのかなぁ」



ビリーは、遠い目で語っていた。



訓練の時間が近づいてきた。

昨日の訓練を乗り越えたオレは、隊員からも認められたのか、

部屋に入ると何人かから挨拶された。

馴れ合うためにここに来たわけではないが、やはり悪い気はしない。

ブリジェットに至っては、笑顔でハグまでしてきた。

少し照れてしまったが、外国ではこれが当たり前の挨拶なのだ。

そう思って、俺はやり過ごした。



その時、隊の中でも一番マッチョなシェリーが部屋に入って来た。



オレは、上機嫌だったので、シェリーにも挨拶をした。



「・・・・・・チッ」



一瞬目が合ったのだが、舌打ちされ、オレを無視して部屋の中へ入っていった。



上がっていたテンションが一気に下がった。



この筋肉ゴリラ(メス)め。



昨日と同じ曲が流れ、昨日と同じようにビリーが部屋に入って来た。

二日目の今日は、昨日と同じメニュー。

最初ストレッチをして、上半身鍛えて、ビリーバンド使って、、、

昨日と寸分違わぬメニューをこなしていく。

ビリーも昨日とほとんど、いや全く同じことを言っている。

2回ほどついていけなかったが、昨日よりはついていけた。

そして、最後のビクトリー。



今日もやりきった・・・。



訓練が終わって、部屋を出る時に、ブリジェットと話をした。

そして、話がシェリーの話になった。

初めは、シェリーの筋肉は凄いな。

伊達に、ビリーの左に、はべってないよな。

なんて、ことを話していた。

すると、ブリジェットは、シェリーがビリーの娘だと教えてくれた。



そうなのか。容姿は全く似てないけど、あの筋肉は親ゆずりのものだったんだ。



妙に納得した俺だが、一つ疑問が浮かんだ。



「ビリーは黒人だけど、シェリーは白人っぽいけど、なぜなんだろう?」



素直にブリジェットに聞いてみた。



「oh・・・」



すると、ブリジェットは、驚いた顔をして、黙り込んでしまった。

そして、



「バカ社長、その話題は今後一切口にしてはいけないわ。

 あなたが、まだこの隊にいたいならね」



ブリジェットの表情は真剣だった。



「Ok...understand」



オレはその迫力に圧されて素直に頷いた。

どうやら、この話題は触れてはいけないタブーらしい。



「Get out!」



後ろで声がして振り返ると、噂の張本人がオレを見下げていた。



今の話を聞かれたのだろうか、シェリーはオレを睨みつけている。

その迫力に思わず、「sorry」と、横にどいて道を開ける。

ブリジェットは顔面が蒼白になっていた。



シェリーは、廊下に唾を吐くと、シャワー室へと消えていった。



シェリーが通り過ぎた後、オレはブリジェットに「びっくりしたね」

と、話しかけたが、ブリジェットは未だに顔面蒼白のまま、



「じゃ、また明日」



そそくさと走っり去って行った。

シェリーは、みんなに恐れられているみたいだ。

ビリーの娘だからと、偉そうにしているのだろうか。

オレは、そんなシェリーに少しむかつきを覚えた。



そんな気分を振り払って、訓練のことを考える。

明日から、メニューが変わるらしい。

付いていけるか少し不安になったが、ビリーを信じていれば大丈夫。

いつのまにか、そんな気持ちになっていた。

しかし、



ブートキャンプの本当の恐ろしさをオレはまだ知らなかった。



つづく

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