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このエントリーを含むはてなブックマーク 2007.07.02    ビリーズブートキャンプ物語6日目

1日目から読む



今日も昨日と同じく腹筋プログラム。



ツィスト!!ツィスト!!シェイプ、そしてバーニング!!



訓練中もすすんで声を出す。

6日目にして、オレもやっとブートキャンプの一員になれた気がした。



そして、6日目にして初めて俺は一回も休まず訓練を終えた。



自分の心と身体の成長をヒシヒシと感じながら、みんなとハグを交わす。



訓練後、ミーティングがあった。

一週間の訓練期間終了を前に、このままブートキャンプに留まるか、

それとも卒業するかの選択をするためだ。

同じ隊のみんなは、ほとんどが留まることを希望していた。



それを横目にオレは悩んでいた。



留まるべきか、去るべきか。



ここで出会ったみんなと別れたくない。もっと一緒にいたい。

しかし、入隊前から一週間という期間を決めていた。

こんなオレでも帰りを待ってくれている人がいる。



それに、今別れた方が一番悲しみが少なくていいんじゃないか。

良い思い出ばかりの今別れた方が・・・。



弱虫なオレは、そんな打算的なことも考えていた。



ブリジェットがそんなオレに心配そうな顔を向けていた。

それに気付いていたが、笑顔を返すので精一杯だった。



ビリーは、そんなオレをよそに、



「いいか、みんな!今度、『ブートキャンプ・アンプド』が発売されるぞ!!

 ホラ、見てみろ。なんと今度は、四枚のDVDに、、、

 さらにボーナスDVDが付いてくるぅっ!!

 五枚組みでお値段なんと、

 アンダー40ドル!!ディスカウンティッ!!



いつの間にか、宣伝を始めていた。。。



それを見た隊員も、みんなノリノリだ。

心配してくれていたはずのブリジェットまで雄叫びを上げている。

オレも、悩んでなければ雄叫びを上げていたに違いない。



訓練中は確かにみんなと一つになった気がしたのに、なんだこの疎外感。。。



「しかも、まだこれだけじゃ無いぞ!!

 さらにこれプラス、『ビリーバトン』がついてくる!!」

ビリーバトン!!シャキーン!シャキーン



これには、さすがのオレも悩みを忘れて雄叫びを上げてしまった。



さすが、ビリー。商売も上手だ。伊達に25年もやってないゼ。



隊員達は、ヴィクトリー直後並みに興奮していた。

そして、その場で、ビリーとシェリーがビリーバトンの使い方を説明しだした。



うおー、確かにこれは今までとは違ったメニューだー!!



ノリノリで説明するビリーを見ながら、

でも、これってブルーワーカーと似てないか?

一瞬思ったが、ビリーの笑顔でどうでも良くなった。



「これが、ブートキャンプ・アンプドだ!」



その場で買おうと思ったが、ドルを持っていなかった。

激しく後悔した。



結局、そのままミーティングは終わった。

ビリーは、「明日までに決めればいい」と言ってくれた。



ミーティング後、当たり前のようにブリジェットと話をした。

今日はほんとに色んなことを話した。

ブリジェットのこと。ブリジェットの家族のこと。

オレのこともたくさん話した。

そして、話は、オレの悩みについても及んだ。

ブリジェットは、



「私は、まだバカ社長と一緒にいたいわ。

 でも、それは私が決めることじゃない。あなたが決めることよ」



長い間ブートキャンプにいるだけのことはある。

ブリジェットは至極もっともな言葉をかけてくれた。



「でも、オレを歓迎してない人もいるみたいだし・・・」

言い訳だとはわかっていたが、思わずシェリーのことを話してしまった。

ブリジェットはそれだけで誰のことかわかったようだった。

彼女は、しばらくうつむいて何か考えていたようだが、

大きく息を吐くと、



「バカ社長、あなたに、伝えたいことがあるの」



ブリジェットはその大きな瞳をこちらに向けた。



どれくらいだろう。ブリジェットは時に詰まりながらも一生懸命伝えてくれた。



「・・・だから、そのことは心に留めておいてね」



ブリジェットは最後をそう締めくくると、走り去った。



一人残されたオレは、暫く考え込んでいた。

悩みは解決するどころか、益々複雑になっていた。



つづく

この記事は、 53 オモロ


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