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このエントリーを含むはてなブックマーク 2007.10.05    沖縄放浪記2 実は凄かったあけぼの荘

前回、何を思ったか、いきなり沖縄に来ちゃったバカ社長。

そして、何の疑問も抱かず自転車で沖縄一周を目指すも、断念。

レンタル自転車を返す時間が迫るのも気にせず、南に進むのであった。



どうしても、沖縄の最南端まで行きたかったので、自転車でアップダウンを繰り返すこと1時間。

目指していた、奥武島(おうしま)が見えてきた。

奥武島

橋を渡り、島に上陸。

ネットで調べるに、ここのてんぷら屋がうめえってことで、探そうと思ったらすぐ見つかる。

てんぷら屋

とにかく、安い。

さかなや、もずくや、いか、ウィンナー、その他諸々をてんぷらにしてるんだが、

値段が大体一つ60円で、しかも結構でかい。

舌鼓を打ちながら、それを食します。

で、沖縄って野良猫がめっちゃ多い。

コンビニとかの前には必ず餌をねだる野良猫がいる。

例外にもれず、ここでも野良猫が二匹。

てんぷらの思いのほかの大きさに、少し分けてやることに。

ねこ

最所は、餌ねだりまくりやったのに、一回上げたら、

経験上もうくれないとわかっているのか、もうこっちに興味ゼロ。

ちゃっかりしてるぜ。



奥武島自体は、自転車で15分もあれば一周できる小さい島。

奥武ビーチとは名ばかりの砂浜があって、ほんと何も無い。

でも、ここで疲労がピークになってしまい、那覇に戻る気もなく、どないしよー。

と、思ってたら島に唯一の民宿を発見。

民宿あけぼの荘

すっげー、寂れてるんだが、もうシャワーと寝床があったらいいや。

って、ことで、中に入ろうとすると、

閉まってて入れません。



え?もしかして、廃墟?

入り口に電話番号が書いてあったので、電話しても出ず。

携帯の方にかけると出た。



「泊まりたいんですけど、営業してるんですか?」

と聞くと、「んだんだ、やっとりまっせ」(こんな喋り方じゃないけど)



が、しかし、

「今、糸満市まで出かけとるんですわー。戻るのに時間かかりますが、いいですか?」

どれくらいと聞くと、

「夜8時はどうでしょ?」



3時間がちょっとかよ!



勿論却下。

「1時間、いや、50分くらいかかりますなー」

と言うので、

「じゃ、1時間待ってますよー」

ちょっと気を使ってみると、

「いや、じゃあ、40分後に戻りますから!」

なぜか勝負魂に火がついた。



もう疲れ果ててベンチで死んでいると、40分後に連絡が入る。

おー、来たかー。と、思い電話に出てみると、第一声が、



「すいません、間に合いません



結局、一時間後に来た。

最所っから、一時間でええって言うてるのに、敢えて40分って、自分を追い込んだ挙句遅刻。

そこに、島人魂を垣間見た気がした。



素泊まりで料理無し。値段は3500円。

那覇市内だと、一泊500円で素泊まりできちゃうんだが、

奥武島唯一の民宿のためか。まー、しょうがないかと先払い。

宿泊ノート(ただの大学ノート)に住所と電話番号と名前を書くのだが、

以前泊まってた客を見ると、

オレみたいな、道に迷って来たのかと思われる、男性一名様の名前がずらっと並ぶ。

確かに、ここを予約して泊まる奴の顔が見てみたい。

二階の4部屋あるうちの、六畳ほどの部屋に通される。

民宿あけぼの荘

荷物を置いて、早速汗を流そうと、1階のシャワー室へ。

海の家も兼ねているので、シャワーのみの利用もできるみたいなのだが、

水だと300円。お湯も使うと400円という細かい料金設定。

宿泊客は使い放題なので、もちろんお湯使っちゃうぜー。

と、思いきや、お湯出ねえ

いや、出てるんだけど、物凄い申し訳なさそうな量しか出ず、

結局、シャワーとして使おうとすると、水と温度が変わらん。

しかも、排水溝詰まって溢れてくるし、汚いし、これでお金取るって、

関西人もびっくりの商売魂。

さっさと汗を流してシャワーを脱出。

疲れてるし、さっきてんぷら食べたし、6時過ぎだけどもう寝ることに。

窓を開けて(網戸は無い)波の音を聞きながらウトウト。

夜中に目が覚め、トイレへ。

勿論、オレ以外客はおらず、民宿内はひっそり。

これで、生活できてるのが凄いなぁ。

用を足しながら、壁に貼られた古いポスターを眺める。



すると、この民宿あけぼの荘が雑誌に紹介されているページが貼られていた。

ここは、元々ドラマのロケのために建てられた民宿らしく、

ドラマの撮影終了後も使われ続けているそうだ。

ポスターは色褪せているのだが、確かに、この建物。

当時は、料理のメニューもあったらしく、

ステーキ1500円や、海の幸を使った料理、そして、バーベキューなどもやっていたみたいだ。

そして、やる気ゼロのご主人も今とは違う若々しい笑顔で写っていた。

横には、笑顔が素敵な女性がおり、肩にはご主人の手が回されていた。

彼女が、どういう人なのか、調べる術は無いが、少し切なくなった。



翌朝、6時起床。

顔を洗い、寝癖のついた頭にタオルを巻いて、着替えて1階に降りると、

ちょうどオヤジさんが、起きてきて自分の布団を畳んでいた。



「早いですねー。もう出発ですか?」

と、聞かれ、「えぇ、自転車なので」と返し、「お世話になりましたー」

「こちらこそ、何もできずにすいません。よければ、また来てやってください」

昨晩のポスターとは違い、年老いた主人の顔を一目見て、もう一度御礼を述べ店を出た。



もっとも、心の中では、



「二度と来んな」



と、思いながら。

つづく



【後日談】

このあけぼの荘、実は、映画涙そうそうのロケの休憩所として使われ、

なんと妻夫木聡と長澤まさみが滞在したそう。

こ、こんなボロっちぃとこに妻夫木クンと長澤まさみがー!!

ご主人に話聞いておくべきだったー!!激しく後悔。

しかも、驚くべきことに、この民宿、なんと楽天トラベルで予約可能!

あけぼの荘すげー!!ってか、楽天トラベルすげー!!

この記事は、 15 オモロ


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